トラブルにも動じないマインドフルネスな心

2022.12.15.投稿記事

今年も残りわずかとなりましたね。
毎年、この時期になるとどこか焦る気持ちが出てきませんか。

焦ると思いがけないことが起きて余計に物事が進まなくなり、そのことにイライラしたり自己嫌悪に陥ることは誰にでもあります。
私も、先日訪れた旅先で不測の事態に遭遇しました。

旅先で起きたトラブル

私は書道を50年のライフワークとしています。
早朝瞑想LABOでいただいたご縁をきっかけに、ヒューストンで行われる東京ナイトフェスティバルに参加してきました。

私にとっては、大きな冒険です。
海外の方に日本の文化を紹介できることに胸躍らせていました。
ところが、イベント当日にハリケーンが会場に直撃してしまったのです。
全部で2日間あった会期は前倒しで2時間に短縮されることに。
準備してきたことは、ほとんど披露することができませんでした。

目的を果たせなかったことに、残念な想いが押し寄せます。
でも、暴風雨の中でも気持ちは穏やかでした。

なんだかフッと笑ってしまったくらいです。

もちろん満たされない気持ちはありましたが、2年以上毎朝マインドフルネス瞑想を続けてきたことで、負の感情にも寄り添うことができるようになっていました。
どんな感情もないことにはせず、「そう思っているんだね」と一番近くで寄り添ってあげられるのは、誰でもない自分です。
自分を認めることで、どっしりと地球に立っているような揺るぎのない気持ちでいることができます。

自分を認められなかった過去

そんな私も、以前はダメな自分を認められないでいました。
実は30年程前にもロサンゼルスを訪れたことがあります。

当時の婚約者に会いに行ったのですが、結婚の約束が果たされることはありませんでした。
まるで人生がゼロにリセットされたようで、心がからっぽになりました。
自信を失い、自分のことをちっぽけで卑屈な存在に感じました。

自分を認められないというのは、他の人のことも認めることができないということです。
辛く、悲しく、思考はグルグルと定まりません。
どこまでがんばっても、もっともっとがんばらなくてはという不足感が募りました。

幸せになりたい

その一方で、私は心の底から「幸せになりたい」と願っていました。
鉛を呑んだような重い負の感情から逃れたいと、毎日毎日感謝できることを100個書き出し続けたこともありました。
でもある時、気づきました。
幸せは「なる」ものではなくて、ここにもう「ある」のだと。

ここ
マインドフルネス

私の中での最高の言葉

そよ吹く風が心地よい

思いっきり空気を吸う
自然の息吹を体中に取り入れる
細胞が喜ぶ
全身に喜びの波動が行き渡る
自分を感じる
目頭が熱くなり、鼻がツンとして涙となる

生きている
生かされていると思う。呼吸を味わう
喜びも悲しみも苦しみも
すべてを感じ切り、乗り越えて
今がある。

呼吸瞑想で感じるつながり

呼吸瞑想は、慣れてくると自分や自然との一体感を得ることができます。
天地宇宙と繋がり、一緒に瞑想している皆さんと繋がり、その先の集合的無意識や大いなる力と繋がっていく喜びを感じることができます。
え、ほんと?と思われる人にこそ体験してみていただきたいです。

評価のない世界へ

よく、「瞑想がうまくできません」とおっしゃる方がいます。
これは、書道もまったく同じなのですが、上手かどうかが問題ではありません。
人からの評価は関係なく、自分がどう感じるかがすべてです。

とはいえ、書道の世界にも優劣を競う場面が多くあります。
たくさんの紙と墨を使って何十枚の作品を書いたのちに、最初に書いた作品を提出することになった時、何を大切にしたいのかを問い直したことがありました。

道具を使わずに、全身で宙に文字を書くAir書道を考案したのは、上手いも下手も超えて、ただ書く時の想いが未来を創っていると気づいたからでした。

マインドフルネス瞑想も同じです。
うまくいかないことに注目するのではなく、
「あ~気持ちいい!今日も生きていてよかった」
と全身でこの命の喜びを感じられるだけで充分なのです。
そんな時間を一日の中に少しでも届けることが使命だと感じています。

人生を振り返った旅

ハリケーン以外にも数々の予想外のできごとがあった今回の旅でしたが、ロサンゼルスからの帰りの機内では、これまでの人生を振り返り「私、ずいぶん頑張ってきたなぁ」と初めて思えました。

どうぞ、皆さんもこの一年を振り返りご自身をたくさん労い、誇りに思ってください。

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